いまだったらこうやる就職活動
1年間採用活動をしてみて、いま学部3年生か修士1年生に戻ったとして、本気で就職活動をするのであればこうしたかなーということをまとめてみる。
とはいえウチがターゲットとしている理系に限った話になるが…
■1.ナビサイト登録
Rナビをメインに据える。Rナビは学生はタダだが、企業からすると超高価。(ウチの会社は昨年度1☆00万円使った)
同機能でMナビが☆00万円程度なので、その差は歴然。ちなみにMナビは定価だと同じくらいだがウチが継続顧客なので5割以上割引してくる。
つまり、Rナビに掲載している企業=新卒採用にそれなりにお金を使い、意識が高い企業と言い換えることができる(と思う)。
というわけで、
メイン…Rナビ
サブ…自分の志向に合ったナビサイト
というのが理想だと思う。
細かいナビサイトの説明は面倒なので、いくつか業者対応をして良かったサイトを以下に挙げる。
・理系ナビ:URL
理系に特化した情報が盛りだくさん。
Rナビ等と違い、余計な情報がないので理系の人間にはイケテルと思う。
理系ナビという情報誌(参考URL)を高偏差値大学中心でだが手で配布している(東大、東工大、早稲田、慶応、京大、阪大など。それ以外はキャリアセンターなどに積んである)。
また、キャリア相談というのがかなりいい。ドリームキャリア(運営会社)の担当者が、持っている企業DBとマッチングさせ、最適と思われる会社を紹介してくれる。(ある程度、採用担当者に口利きもしてくれる)自身が普通に就活をしていたら見つけられなかったような企業と出会えるチャンスなので、有効活用すべし。
・リクルートエージェント(新卒・理系):URL
こちらも理系のみであるが、企業紹介をしてくれる。
理系ナビと同じ内容ではあるが、成約すると(内定受諾すると)企業が90万円、1人につき支払うので本気でマッチングをしてくれる。(リクルートエージェントからすると、学生は大切な商材なので本気で企業に紹介しようとするのだ。制約すれば企業からお金もらえるし)
もともとキャリア採用の紹介からはじまっているノウハウを新卒にも適用しているので、どの企業がどういった人材を求めている、というのがあらかじめ分かっている(ハズ)ので、安心感もある(と思う)。王者・リクルートだし。
就活に多く時間を使えない理系学生にとってはかなり使えるサービスだと思う。なかなか出会えないような優良企業に出会える確率が増えるし。ちなみに、企業によってはここを通すことで説明会や一次面接もスルーさせてもらったりするらしい。
企業的にも結構オイシイサービスで、Rナビ上でマスマーケティング的なDMを打ったりしたら出会えないような学生を紹介してくれ、ある程度マッチングもしてくれるので工数を省ける。1人90万は高くないと思う。
ただし、企業からすると4月以降でないと選考ができないので倫理協定を守っていない会社/守らなくても某ボスのM氏に怒られない中小にとってはメリットは少ないかもしれない。(とはいえ秋採用とかで使えるかも?)
理系とは言い切れない自分だが、理系だと仮定するとこんな感じで進めると思う。理系学生のミナサマ、企業は理系を求めてますよー
次回は合同説明会について。
仕事の醍醐味
システムをお客様に喜んでもらえた時、とか
モノが実際に出来上がった瞬間、とか
建物が建った時、とか
解析結果レポートが何かの役に立った時、とか
職種によっていろいろあると思いますが…新卒採用担当者の一番の醍醐味は、採用した学生が一同に集まった時だと思う。
内定式で1人1人の自己紹介を聞きながら、
○○さんは説明会で熱心に聞いていたな、
○○さんは面接前にガッチガチに緊張していたな、
○○さんは他社と悩んでて、採用担当という枠を外れて相談に乗ったな…など、
昨日のことのようにエピソードを思い出すことができました。
リクルート社の営業担当者曰く
「採用はマスマーケティング」。
リクナビという巨大データベース上でターゲットの学生に"会社"という商品のDMを送り、
大規模合同説明会に出展し"会社"という商品の認知してもらい、
会社説明会で"会社"という商品の説明を行い、
面接という名で営業を数回にわたってかけて、
最後は内定受諾という受注に至る。
やってることは確かにその通りだし、味気ないものではあるけれど、決してそれだけではない、大きな醍醐味があると思う。
内定者34人の人生を大きく左右する新卒で入社した会社の採用担当。それ以降に関しても責任をきちんと果たさなければ、申し訳が立たない。
新卒採用担当をしてて本当によかった。そして、教育担当でいられることも本当にいい環境だと思う。
採るだけでなく、育てていく。いや、一緒に育って行く。
2010採用も、2009年新人研修準備も始まったことだし、より前のめりでがんばりたい。
企業内人材育成入門
- 作者: 中原淳,荒木淳子,北村士朗,長岡健,橋本諭
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 84回
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面白そうだったので即買い。
読み終わったら、回りの人4人くらいが1冊ずつ持ってて笑った。
1年間、教育担当としても動いていたのだが、どうも研修に関してしっくりする本がなかったのだが…やっと出会えた気がした。
本の紹介はamazonのリンクを読めばいいので割愛。
私が個人的に、特に参考すべきだと思った章は「企業教育の政治力学」。これを踏まえた上で、研修を設計する理論を活用していくべきだと強く認識した。
よりよい企業教育を実現するためには、教育・学習に関する理論だけではなく、企業教育をめぐるステークホルダーの振る舞いを理解しておくことも必要となる。(略)ステークホルダーたちのポリティカルな振る舞いを熟知したうえで、タフなネゴシエーションを重ね、彼らが自らの利益実現に向けて暴走しないよう、うまくコントロールしなければならない。その意味で、企業の人材育成担当者は"政治力学(Power Dynamics)"の渦の中に身を置くことになる
学生時代にミニにタコ、もとい、耳にタコができるくらい聞いたアクター・ネットワークの理論を紹介しつつ、こう述べられていた。
受講者、受講者の上司、HRD担当者、HRD担当者の上司、外部講師、経営陣…
全てをステークホルダーに巻き込みつつ、「良い」とされる評価軸を設定し、研修結果を出す。
著書の中でどば先生は
研究者がオーディエンスを語るということは、それを通じて、言説空間を含むより大きなアクター・ネットワークへ自らをアクターとして登録することに他ならない。だとすれば、問われるべきは、人間、制度、言説、モノ、その他のあらゆるアクターが入り交じるネットワークのなかで研究者がアクターとしていかに振る舞うか、その振る舞いの政治性なのである。
と話していたが、久しぶりにこれを思い出した。
そう、人材開発担当者は傍観者ではなく、ステークホルダーなのだ。
何を思い、それを研修という形で具現化するのか…まずは「思い磨き」からかな。
…しかしまぁ、自分のボスの影響下から全く抜けられないあたりは笑うしかないなー
お祈りメール
○○様
先日は、お忙しい中当社の○次面接にお越しいただき、ありがとうございました。慎重に検討した結果、○○様のご期待には添えない結論となりました。
多数の企業の中から当社を選びご応募いただいたことに深く感謝いたしますとともに、貴殿の今後一層のご活躍をお祈り申し上げます。
別名不合格通知。
R社の提供するテンプレをほぼそのまま利用。
わざわざ来てくれて、お礼を言いたいからこそ、あえて超画一的な文章。
送られる方も相当嫌だと思うけど、送る方も嫌なもんなわけで…自分が送るときはいつも「ごめんね(>_<)」と言ってから送信ボタンをクリック。
どんなに好きになってくれても、逆にどんなに好きになっても、両方のOKが出ないとどうにもならないのが採用・就職活動。
どんなに「良い」学生でも、この会社とマッチしないことが明らかであればお祈りメールを送るし、ステップ毎に仲良くなった思い入れのある学生でも、どーーーーーしても何かが足りないことがあればお祈りメールを送る。
こんなメールの送信を、入社する人以上に多い、不合格者に3ヶ月間やり続けている。
理由は何にせよ、上のメールを送られた人が、これからいい人生を歩んでもらえるよう、心から祈るばかり。それは、辞退していった学生でも同様。
いい場所が見つかって、そこで活躍できますように…。
採用担当はそんなことも考えながら、採用活動をしているのです。
2008年6月2日追記
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日経ビジネスオンライン「就活戦線異状なし」より
落とされるにしても納得はしたい。なぜ、不採用になったのか。私の何がいけなかったのか。(中略)少しでも具体的な不採用の根拠を学生たちに示すことはできないか。適正検査や能力試験の合格基準を数値化・グラフ化し、「基準に達していなかった部分」を明確にするなど…
今度利用しようとしているBRIDGEは内定者にだけでなく、不合格者にも使えるかもしれない。
学生に対しての、心ばかりのフィードバックとして。
或る新人・採用担当の思うこと
いま私は新卒採用担当をしている。この間までリクナビを見ていたのに、もうリクナビ管理画面をいじっているのが不思議な気分だ。
今月に入り、会社説明会を何度か開催している。かなり早い部類に入るが、採用戦略的に今からやるのが最善の方法と判断し、行っている。
この会社では、会社説明会後、一次面接の前にでも選考を行っている。作文提出によってだ。1000文字と少しハードルは高いが、それで
・文章構成力
・学生時代の活動
を見ている。また、一次面接は作文を元に質問をするので、面接官の質問づくりのタネになっている。
私も添削作業も行い、ABCDでランクづけも行っている。(Dは不合格)
立場が変わるだけで、とても客観的に見られるのが不思議である。この会社の作文のお題は
「学生時代に取り組んだことを、具体的に述べよ」
である。
ただそれだけなのだが、本当にいろいろな文章を書いてきてくれる。
素直にイシューに答えてくれればいいのだが、
・ひたすら研究の中身について述べていたり
・読書感想文を提出してくれたり
・社会人になったらもっとがんばります!と決意表明が書いてあったり
なかなか愉快なのだ。
ま、そんなことはどうでもよくて…
採用である以上、選考し、合格・不合格を選別しなければならない。この決定が、私にはまだ荷が重い。
私が作文で「D」をつけると、その人がこの会社に入る可能性がゼロに近くなる。
私が面接で「D]をつけても、その人がこの会社に入る可能性がゼロに近くなる。
(「近くなる」と微妙なニュアンスを使うのは、"D"の人は必ずペアの面接官と相談し、意見のすりあわせを行い、本当に不合格かどうか決定するから)
例えその人が説明会後などで雑談をし、いい印象を(私に)与えたとしても、どんなにいい性格がいいとしても、そこは非情にならざるを得ない。いくら大学の成績が優秀であっても、いくら学歴が高くても、この会社に合わないと判断したり、面接でしっかりとした受け答えができなかったり、この会社にいても幸せになれないだろうと判断したりすると、不合格にせざるを得ない。
私は先日、とある学生の作文判断を下した。その学生は会社説明会後の雑談でとても感じもよく、受け答えもしっかりし、真面目な学生だった。
ただ…
その学生の居場所は、間違いなくこの会社には無い。この会社には、その学生がいままでの人生で得てきたことを生かせる場所は、存在しないのだ。
もちろん全員が全員、学んでいることが直結するわけではない。同期でも、全く違う分野を学んでから入ってきた人も存在する。しかし彼らには、この会社の"社風"の中で学び・活動することができるであろう土壌がいままでの人生で培われてきているのだ。(これは成文化するのが難しいが…)
その学生には、残念ながら、それが無い。
作文の内容は読書感想文であった。内容は感銘を受けた本を紹介し、その登場人物のような人になりたい、と書かれていたものだった。
私の評価は「D」だった。
他の5人の評価者は、4人Dで、1人C。
…結論から言うと、その学生は「合格」にした。
そういう学生を、たった40kbのワードファイルだけで不合格にしてしまってはいけない。だから、その学生を合格にするよう、採用担当者の打ち合わせで願い出た。上司もそれを承認してくれた。
たぶん、その学生は一次面接で不合格になる。それは間違いない。
でも、同時に決まったことは、「その学生にこの会社と袖触れ合ったという事実をしっかり残してあげよう」ということと、「指導(というとおこがましいので"諭す"や"促す"がちょうどいいかも知れない)し、この会社の一次面接を踏み台にして、いい就活、さらには社会人人生、さらには人生を歩んでもらおう」ということ。
いまから就活する学生(YC生に限らず)は、たくさんの合格通知以上に、たくさんの不合格通知をもらうことになる。
その通知は、リクナビ上でやりとりされるものにすぎないと思う。
でも、その通知はそれ単体であるわけではなく、一部だけかもしれないが、採用担当は上のようなことを考えて決定している。それを知った上で、結果を受け止めて、就職活動をして欲しいと切に願う。
もうすぐ一次面接が始まり、5月まで日本を飛び回ることになる。どこまで上記のような丁寧な対応ができるかは未知数。特に2月は毎日都市を移動して採用活動を行うくらい大変になる。
だが、紙切れ一枚・面接の10数分だけで判断しないよう、選考をしていきたい。学生という1人の立派な人間と時間・場所を数十分でも共有するのだから。
私の就職活動
いきなりの人事配属で新卒採用担当になったので、仕事に生かせるように私の就活を振り返ってみます。
□3年前期
私は就職をするつもりが全くなく、大学院に進学するつもりでした。
よって、YCが開講している、3年生対象に週2回やっている就活プログラムには1回くらいしか参加しなかったです。
武蔵工大・環境情報学部の就活プログラムは、他の大学に行った友達の話を聞いてもかなり優れている(丁寧な)ものなので、今思うと少し残念な気がします。エントリーシートの書き方から、面接対策まで手取り足取りやってくれるのは、上位総合大学はありえないことです。(そんなことをしなくても内定ゲットするから、ともいえますが)
就活コンサルタントという意味不明な肩書きを持った方々をたまに招聘するのですが、情報を持っていることは事実なので彼らの話を参考にすることは大いによいことだと思いますし。
とかいいながら、上にも書いた通り「何も」しませんでした。おしまい。
□3年後期
相変わらずガイダンスには出席せず。やっていたことは友達と一緒にノリで登録したリクナビの巡回のみ。
年内はブラック企業ランキングやら、そういった情報をウェブ上で集めて、「こんな会社も世の中にはあるのか」と見ていただけ。
とはいえ、結構おもしろい情報がたくさんあっておもしろかったです。その情報がすべてだとは思いませんが、そういった評価が一部からあったことを知っているだけでも参考になりました。
そういえば、インターネットが無かったころの就職活動の話をとある教授から聞きました。
学校の就職課に行って就職したい旨を伝えるとダンボール1箱分の会社案内などの資料が送られてきて、その中からハガキでエントリーしていたそうです。
いまはリクナビなどでできるので、便利な世の中になったと思います。
年明け。
合同セミナーは年内からあったのですが、相変わらずそんなのには何も参加せず、大学に通ってました。
初めて就活らしいことをしたのは、学内開催の合同企業説明会。2月の中旬くらいだった気がします。
スーツがクリーニングに出しっぱなしだったので普段着で参加。そしてゲタ。就職課のタヌキオヤジにスッゲー睨まれました。
話を聞いているだけでも結構楽しかったです。企業で働いている人の話を、こんなに一斉に聞ける機会はないですから。
こういう性格なので普通に企業の人と話せるので、いろんな企業の人と話してきました。名刺や連絡先をいくつか教えていただき、その日はおしまい。
この日を境に大学院しか考えていなかった意識が変化。
「どうせ2年後に就活するんだから、今のうちに色々回って話を聞いておこう」
というわけで合同企業説明会の日にたくさんエントリーしました。
業種は問わず、銀行、流通、SI、旅行、教育、不動産、メーカー、石油、商社など。手当たり次第に面白そうな企業に話を聞きに行きました。
上にも書きましたが、やはり企業の話はおもしろいです。特に、きちんと下調べをして(株価、従業員数、経常利益、純利益など)から行くと、その企業が何をしているのか、何を目指しているのかが明確になっていきます。
企業からすると、学生は「お客様」なので、結構つっこんだ質問にも答えてくれました。IR情報を見て疑問に思ったところを聞くとさらに答えてくれたり…。社外の人間に話すことなんてありえないので、やはり就活は貴重な経験です。
選考自体はほとんど通過しました。ただし、SPI落ちを除く。
数学入門のところでも書きましたが、中学入試みたいなことが全くできないので、そういうところで落ちました。
合同説明会で仲良くなった人事の方に、「落としてごめんね、試験の点数はどうしようもできないの」とまで言われましたから苦笑
それ以外は全て最終面接まで進みました。調子のいいことを言える性格はかなり得だと思います。とはいえ…結局、最終面接は全部行きませんでした。行って合格したら後が面倒だと思ったので。
//あ、某都市銀行は起きたら最終試験開始の5分前でした。断りすらしてないや笑
一度自信がつくと、面接は落ちないと思いました。落ちた方には申し訳ないのですが、面接官に「スキスキビーム」を出しつづければ言葉が足りなくても通るでしょう。
「お宅の会社がスキだからこんなに下調べしました。」ということをアピールするのが、面接の必勝法でしょうね。
そんなこんなで「もう行きたい企業は無いから、そろそろ大学院の勉強をはじめるか」と思ったのが4月下旬。持ち駒ゼロ。
ここで最大の転機。
高校時代の友人と旅行に行きました。その中の1人に、「この企業の説明会はおもしろいから一度行って来い!絶対に損しないから」といわれ行ったのがいま働いている企業。
というわけで説明会に行きました。確か土曜日。風邪を引いていくかどうか迷ったのですが、せっかくだからということで行きました。
説明会は確かに、とてもおもしろかった。一応、SI企業なのですが他のSI企業とは少し立ち位置が違う…。
その事業内容に惹かれ、ここだけ、最後に話を聞いてみようと決意。
説明会内容も、今まで受けてきた企業と違う点がいくつかありました。来た人を大事にしよう、という気持ちが伝わってくる雰囲気でした。細かいことを言うと、紅茶を1人1人に出してくれたり。
私が一番「ここがおもしろい」と思った点は、会社説明をする際に数字を一切使わなかった点。
会社説明会に行くと必ず数字が出てきます。従業員数、利益、株価、売上高、初任給、離職率etc... ただ、この会社はそれを一切スライドに用いませんでした。
こういう具体的な数字を出さないのは何か意図があるのかもしれない。そう思った私は、最後のアンケートにそれを書きました。「変わった会社だと思いました」とも。
色々あり、トップの方とお話する機会を設けていただきました。
本当に素敵な人でした。「大学院に進学するのもとてもいい経験」とか「2年後にまた縁があったら受けてください」とか「楽しい人生を歩むことが大事」とか…。
社長の学生時代の話も聞かせていただいたり、コンサルタント時代の話を聞かせていただいたりも。
最後は趣味の話で盛り上がり、1時間くらい雑談しました。
その後、面会をセッティングしてくださった人事担当の方と1時間くらい話しました。いまは大学院進学も考えているということ、こんな企業を受けてきて、全て断ってしまっているということ。
それでも話を聞いてくださる点、今来てくれるなら大歓迎で2年後でも待ってますといわれた点。この時点で「ここなら働いてもいいな」と思いました。
事業内容に共感したことはもちろんですが、何よりこういう人事の方や社長がいるということが最大の決め手になりました。
生涯賃金を考えたら寝過ごした都市銀行の方が高いですし、どこの企業でも面接になれば落ちるとは思わなかったのでこれが決め手になったのは間違いありません。
あとは流れに乗って入社し、いまに至ります。
就活の時は企業も学生も、ある程度は見栄を張ってます。実は私はとある企業の面接の手伝いをしたことがあって、どちらの立場も少しですが知っていました。
それでも、企業で働くというのは、何か決定がなされたから。それが「親の目」という外的要因であったとしても。
その要因を好きになれないと、就職してもすぐにダメになってしまう気がします。
というわけでつれづれと書いてみました。久々で懐かしい…
半年後からは面接官です。いろんな学生と会って、どこか一部でも好きになってくれる人を採用していきたいと思っています。
数字の向こう
//mixi日記を一部改変・追加
社会人になって3ヶ月経った。そしてとある部署に本配属になり2週間終了。
そこの部署で色々資料に目を通したり、打ち合わせに顔を出したりしてそれなりに勉強を重ねると、考えたりすることが多々ある。
配属先部門が部門だけに、全社的な数字を見る機会が多い。各部門から提出された数字がギッシリ書かれたエクセルシートを、1枚のシートにまとめなおたりする。
数字をこねくりまわし、ある場所に持って行ったり、それを元に議論をしたり…数字が大嫌いな人間としてはかなりしんどい…
とはいえ、その行為は決して間違っていないと思う。そういったことをしないと議論の土台ができないからだ。
しかし、その数字の向こうには間違いなく、人々の活動が存在している。売り上げが○円だとか、利益率が△%だとか、それだけでは測れない活動が存在しているのだ。
4ヶ月前の卒業式で(もう卒業して4ヶ月か…)学部長が「いま、皆さんがこうして座っているのは、椅子を並べて用意してくれたスタッフがいてくれたからです」とおっしゃっていた。それに近い感覚。
また、学部時代にある人が「アンケートだけじゃわからないことがたくさんある」と言っていた。アンケートから表れた結果は全体の一部ではあるが、それが全てではない。それも同じ感覚。
答えとして「バランスが大事」というのは簡単だ。その通りだし、御名答でグゥの音も出ない。
…だが、そのバランスをどう取るか?
この2週間、意見の刷り合わせで、母集団形成方法、試験の点数で何割残すなど、生々しい話をしている。
しかし、そんな机の上だけで終えることが出来る仕事ではないと思っている。実際、自分がこの会社に入った理由は、そこにあったからだ。
もちろん、私を採用してくれた女性も仕事でやってるわけだし、良いところしか言わないということはよく分かっていた(つもり)。(実際、学生の時にとある会社が新卒採用をするということで手伝っていて、人事の気持ちも多少なりとも理解していたから)
それでも…ズラせない軸として、「人・活動をみる」(でかい話なので定義は割愛)ということを心にしっかりと留めておきたい。
半年後、家に帰れない日が続くだろうし、膨大な作業で倒れてしまうことがあるだろうが、数字の向こうを"見て"いきたい。
これが、私のバランスの取り方だ。