社会システム論

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Social System Theory 室田昌子 2単位 4年(2006年度)後期
出席 試験
1度だけ、7回分まとめて行った 試験期間中に行う

【感想】

担当は社会学入門社会動態論担当の室田先生。
詳細はそちらで。


3年生の開講科目。昨年は生活と健康を履修したため受講できなかった。


授業内容は、「システム」について、社会科学的な見地から学ぶものであった。
この授業の基本理論はベルタランフィの一般システム理論なので、必然的にそういった分野の理論が多くなっていた。社会動態論と同様、パーソンズルーマンの話も多い。

今までの室田先生の授業の中では一番よかったと思う。


とはいえ、正直にいうとやはりイマイチ…

この授業で扱うシステムで「?」となるのは、システム自体と、その環境との間には境界があるということを前提にしている点と、変化は、「ゆらぎ」等として、外的要因のせいにされる点。

この辺りは自分の趣味と合わないだけで決して間違っているとはいえないし、こういったことが議論のうえでは有益なこともあるため、なんともいえないのが正直なところ。

知らないよりは知っておいた方がいい、といった感じの授業であった。


【試験】

試験期間中に行った。持ち込みは手書きノートのみ可。授業で写すのが正直めんどい。この時代に手書きのみとか何を言っているのだ…

試験問題は

(1)以下の①〜⑧の用語を間接に説明せよ。文字は分かりやすく書くこと。
①開放システム
②ファースト・サイバネティクス
③セカンド・サイバネティクス
④自己適応性
⑤自己言及性とゆらぎ
⑥シナジェティクス
⑦散逸的自己組織化
オートポイエーシス

(2)①〜⑧の用語を全て使用して、システム論の発展を第1世代、第2世代、第3世代に区分してそれぞれの特徴を説明せよ

(3)「開放システム」「ホメオスタシス」「AGIL」という単語を使用してパーソンズの捉えた社会システム理論を説明せよ

(4)ハーバーマスの「システム」と「生活世界」という用語を使用して、ハーバーマスの捉えた社会の構造について説明せよ

であった。ノートさえ持ち込んでいれば全く問題ない試験だった。


今回の試験から試験に対して特に厳格に行うようになったらしく、手書きノート以外の持ち込みをしている人が2人、不正行為として処罰された。

とはいえ、最終的には社会システム論の単位だけの剥奪。この辺りが工学部に比べて甘いなぁと思う。

ただ、腑に落ちないのがある教員の試験監督ぶり。彼は手書きノート、手書きノートコピー、ワードを混ぜて持ち込んだ学生を不正行為として摘発したのだが、その前に明らかに手書きノートコピーを持ち込んだ学生のところでジロジロみて、首をかしげていたにも関わらず何もしなかった。

不正行為をした学生の肩を持つ気は更々無いし、その学生はスケープゴートにされたのかもしれないが、やるなら全てに対して公平にすべきだと思う。というか、試験くらいは全ての教授が同じルールで行うべきである。

ちなみに、その学生が室田先生のところに言ったとところ、「だからあれだけ手書きのみって言ったのに!」と涙ながらに言われたそうだ。室田先生の気持ちは良く分かる。