現代ジャーナリズム論

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Contemporary Journalism 櫻井武 2単位 3年(2005年度)前期
出席 試験
毎回の手書き出席確認による 試験期間中に行う


【感想】

担当は環境情報学(の一部)、情報編集入門担当 、多文化社会と情報担当の櫻井武先生。詳細はそちらを参照。最近気がついたのだが、前髪をピンで留めていることがある。

相変わらずの授業スタイル。15分以上の遅刻は正当な理由がなければ認めない、途中退室に対しては厳しく対処etc... おかで緊張感があり、モチベーションの高い学生が集まるので個人的には好感が持てる。

不真面目な生徒を排除するために1時限にして、15分以降の遅刻を厳禁にしたらおもしろいように少なくなっていって良い

ということを話していたとか。さすが。

授業内容はジャーナリズムの歴史からはじまり、ジャーナリストとは何か、テレビジャーナリズム、出版ジャーナリズム、新聞ジャーナリズム、ジャーナリズム倫理、ジャーナリズムと人権など、ジャーナリズムについて広く講義してくれるものであった。

広くテーマとはいえ、さすが櫻井武先生、提供してくれる知識は深い。そして、何より考察が深い。
提供するだけならば配布資料を配って終わりでいいのだが、一歩つっこんだ内容の話があるのが非常によいと思う。彼がどんな本を読んでいるのかを知りたいところ。

ジャーナリズムとは何か、そんなありふれた質問に、自分自身で考えるネタを提供してくれる講義であった。


また、彼のネットワークの凄さを知る機会にもなった。特別ゲストで各方面の人を呼んだのであるが、

NHK報道局の人、(大学生活初の寝坊により欠席…ものすごく残念。)
毎日新聞社 小川一氏、
NHK出版 編集局企画開発部 藤橋和浩氏、
日本テレビ報道曲 岸田雪子氏

という素晴らしい面々。

っていうか仕事があるだろうに、水・1時限によく招聘できたな…。彼らの話を聞くだけでも、この講義を履修する価値はあると思う。(櫻井先生の話も非常におもしろいのではあるが)


【試験】

試験期間中に行う。事前案内は


・ボールペンまたはペンで回答すること
・範囲は今まで扱った箇所


であった。
他の方面からの情報として、


・ナメてかかると単位は出ない(ゼミ生が先生がそう言っていていた、という情報より)
・ゲストの話からも出る


去年出た問題は


・大新聞と小新聞の説明
・ニュースの6元素
・何かしらの英語文穴埋め
憲法の穴埋め
・ジャーナリズムの三要素


と聞いた。

実際の試験問題は

・社会におけるジャーナリズムの役割は何かと聞かれ、コヴァチはThe primary purpose of journalism is to provide citizens with the information they need to be free and self-governing. と答えたが、これをジャーナリズムの9原則を援用しながら説明しなさい。
・新聞は近代化とともに普及したが、その理由を日欧いずれかの立場から説明しなさい。
・島崎憲一はジャーナリストをニュースを公示の意思を持つ者としたが、それは何故か。公示の意思の発生を主眼において説明しなさい。(ディティールあやしい)
原寿雄は、日本のジャーナリストの弱い職業意識を批判したが、その背景は何か。また、何故それが必要なのか説明しなさい。(これもディティールあやしい)
・本講義において、数人の特別講師を招聘した。彼らの主張を、以下のうちいずれか1つを選び、説明しなさい。
 ・フリーペーパー
 ・出版社との契約
 ・???(忘れた)

であった。

ありえない。ありえない。ありえない。
なんですか、この問題。難しすぎじゃないですか…。レジュメ丸暗記はほぼ最低条件、さらに深く理解してないとダメ…。

というわけでロクでもない回答書いて帰ってきました。櫻井先生、そりゃ無理です。ごめんなさい。

しかし、単位出たのが不思議ではある。