国際政治経済論
英文科目名 | 担当 | 単位数 | 履修年度 |
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International Political Economy | 小野直樹 | 2単位 | 4年(2006年度)前期 |
出席 | 試験 |
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行わない | 試験期間中に行う |
【感想】
担当は小野直樹先生。
1975年慶応義塾大学経済学部卒業
1978年同大学大学院経済学研究科修士課程修了
1994年ジョンズ・ホプキンス大学高等国際研究大学院(SAIS)博士課程修了
国際関係論Ph.D.取得
三井情報開発総合研究所研究員(外務省経済協力局勤務)
外務省専門調査員(在パキスタン日本大使館勤務)
(財)国際開発高等教育機構主任研究員等を経て
1996年より武蔵工業大学環境情報学部助教授
2005年より武蔵工業大学環境情報学部教授
このページより引用・一部改変。
板書の字が超汚い。一方で、ものすごく楽しそうに講義(話)をする。
っていうか酔っ払ってるんじゃないんだろうか、授業中…。新橋のガード下でからんでるヨッパライみたいな感じ。
何故かいつも研究室の明かりが消えている。なんでだろう…?
さて、授業であるが、世界政治の分析手法という本を軸に展開される。
主に板書を用い、配布資料は本当に補足のみ。ただし、上にも書いたとおり字が汚いので解読不能箇所もある。それは適宜聞くしかない。
内容は参考書で紹介される理論を説明しつつ、さらに踏み込んだトピックを、小野先生の知見を交えながら説明していく。
基本的には理論の紹介といった感じではあったが、私が今まで全く知らなかった分野の話ばかりでおもしろかった。
来期も是非履修しようと思った。
【試験】
試験問題は
4つのうち3つを選択し、解答する番号に○をつけ、以下の問いに答えなさい
1.可視的な国家の能力と不可視的な国家の能力について説明しなさい
2.①囚人のジレンマとは何か説明し、②冷戦初期の米ソ対立をこれを元に説明しなさい
3.①国家の3つの主体について説明し、②その主体はそれ以外と何が違うか説明しなさい。
4.①南北問題とは何か説明し、②それに伴って、1970年以前と以降の発展途上国の主張の変化を説明しなさい
であった。
事前案内も最終授業でしてくれるので、その箇所だけノートを読み込んで行けばほぼ問題なく溶ける問題ばかり。
なお、課題が1回。
Ⅰ.課題
現在国際的な問題となっている以下のトピックのうちからひとつを選び、教科書の第3章から第7章までに出ている国際関係論の分析手法を使って、その問題を分析・評価する。Ⅱ.トピック
選んだトピックは北朝鮮核問題(六カ国協議)である。Ⅲ.レポートの内容
第Ⅰ部:取り上げた問題に関わる記事の要約
選んだ課題について、今年1月以降最新時点までのニュースの記事(新聞、雑誌、インターネット)を最低20集め、各記事についてそれぞれ出所(新聞・雑誌・ホームページ名、日付、ページ)をつけた上、すべての記事ごとにそれぞれ要約を作成する。ソースは4種類以上。第Ⅱ部:分析・評価
①Ⅰの各記事ごとに、それぞれがどの分析対象のレベルの情報かを決める
②分析対象のレベルごとに記事がいくつあるかを数え、どのレベルがもっとも多いかを示す
③もっとも多かった分析対象のレベルについて、教科書あるいはノートを使って、その分析対象のレベルのポイントについて説明する
④最も数(情報)の多い分析対象のレベルの記事全体から、選んだ問題について分かった事をまとめる
⑤問題の評価と問題解決のために何をすべきかとその理由を説明する
であった。ニュースソースは手書きのみなのでしんどかった。
なお、課題を提出しないと自動的に「不可」になるそうだ。