ランドスケープ論

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Landscape Architecture 田中章 2単位 3年(2005年度)前期
出席 試験
2/3くらいの確率で授業内感想文を提出 行わない


【感想】

担当教授は田中章先生。環境情報学科の助教授である。私はこの講義で初めて会った。

【学歴】
東京農工大学農学部環境保護学科卒(植生管理:奥富清研究室)
ミシガン大学大学院環境計画修士課程修了(自然復元:Robert Grese研究室)
東京大学大学院農学生命科学研究科緑地学博士課程修了(緑地学:武内和彦研究室

【職歴】
(株)パシフィック・コンサルタンツ・インターナショナル
(株)野村総合研究所
(社)海外環境協力センター
武蔵工業大学環境情報学助教授(現職)

以上、田中章研究室ホームページより引用・一部改変。

ランドスケープアーキテクチャーは彼の東大時代の先生が日本に持ち込んだ概念らしい。ということは彼は非常に第一人者に近いということ。

1回目の講義でサインをもらったとき、(環境情報学科の講義を取るときはサインが必要)「何で環境情報学科に入らなかったんだ?」といわれた。情報メディア学科の3年生が履修するような講義ではないらしい。そりゃそうか…。


さて、講義。


眠い…( ´O)η ファ〜


金曜1時限は眠さのピーク。そして彼のトーンの低い話し方。そりゃ無理だって。

とはいえ前日よく眠ったときは90分間飽きない。つまり、話してる内容はおもしろいが、眠くなる話し方ということである。(何を当たり前のことを書いているのだ、私は)

なお、講義資料は彼のホームページにUPしてくれるので、授業を聞いていなくても基本的には問題ない。


そういえば授業内で山崎公園を見に行った。そこで「環境に配慮した」(あえてカッコつき)さまざまな人工物をみることができた。わざわざ自分で時間をとって行くことはないだろうから、いい経験になった。身近なところに意外と眠っているおもしろさに気づかせてくれた。


2回ほど、特別講義を行った。1人は環境に関する就職先についての講演、1人は工学部建築学科の先生(名前忘れた)の製図の仕方、という講義。両方とも全く興味がなかったので心には残らなかったが、興味がある人にとってはいい経験になったのではないかと思う。


この講義で印象に残った田中先生の言葉で、「時間軸、空間軸で捉える」というものがあった。

そこの空間がはぐくんできた時間(歴史)にマッチするよう、そして今ある空間にマッチするよう、人工物を作るのが理想、ということを言いたかったのではないかと私は思った。

最近の上野先生お気に入りの「アクターネットワーク論」というものに置き換えるとおもしろい講義だったと思う。私の好きなフィールドワークも多いし。

改善点として、1時限なので遅刻者が非常に多い。先生も途中から強い口調で注意していたが、何とかしたほうが良いと思う。


【試験】

行わない。評価は3回出される提出物による。

1回目は

夢想礎石について調べ、彼がデザインした代表的な庭園を3つ選び、それぞれについて簡潔に説明しなさい。なお、必ず一つは、鎌倉に現存するものを選びなさい。
期限:6月10日(金)12:30までに田中研究室前ポストに投函。

であり、2回目は

環境情報学部のキャンパスへの「アクセス」の現状をランドスケープの観点からレビューし、望まれる「アクセス」をデザインしなさい。
・2〜3名のグループ・ワークで行う
・A3用紙に図、絵、写真、文章等でまとめる
・サインボード、標識、看板等のあり方を考える
・現状の問題点は何か?改善するとどうなるか?
 例)中川(武蔵工大横浜キャンパス)という駅名は?
・期限:6月17日の授業時に提出

であり、3回目は

・鎌倉の庭園紹介パネル作成プロジェクト
・鎌倉の庭園を1つ選び、紹介するパネルを作成
・対象: 高校生、知的好奇心、日本の伝統美
ランドスケープ論で学んだ視点からの解説
・2〜3名のグループ・ワークで行う
・A3用紙「縦」1枚及びファイル→優秀作品はA1に拡大印刷予定
・解像度の高い写真を2枚以上使用すること
・写真、図、表には必ずタイトルを付けること
・主要駅からのアクセスマップを小さく明示すること
・全員の学籍番号、氏名を小さく明記すること
・提出期限:7月26日(火)12:00 田中研究室

であった。


余談だが、鎌倉の庭園に行った日はムチャクチャ暑かったのでしんどかった。さらに、横浜で花火大会があった日だったので(7月17日)帰り、横浜で乗り換えた時に人が多くて萎えた。友達のバイト先(ドトールコーヒー)に遊びに行って気分転換したが。


1回目はともかく、2,3回目の課題ともなかなか骨の折れる作業である。昨年度もビオトープのパネルを作っていたので、(32A前に掲示していた)簡単に単位を取れる科目ではないことは確かである。

それでも、作業自体が苦でなければ楽しく出来ると思う。本来は環境情報学科2年生開講科目なので、研究室で忙しいということはないハズであるから。

私は自分の研究室で学んだIllustratorを使ってパネルを作った。手書きでこれを作る人は本当に凄いと思う。