事例研究・原書購読(後期)

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Case Studies Seminar 上野直樹 2単位 3年(2005年度)通年
出席 試験
行わない 行わない


【感想・後期】

感想・前期はこちら

先生がスペインの学会に出ており、9月中はゼミがなかった。再開は10月から。

後期一発目のゼミで決定したこと。




「卒研やりましょう」



え…事例研は?(;´Д`)




事例研は前期で形になったので、そこまでにしようということだった。


他にも卒研を始める理由が

・早めに始めておくと、就活で抜けた後に帰ってきやすい
・就活の面接のネタにしやすい(こんなことをやってます、程度でも)

というものだったらしい。上野先生のゼミ生への配慮だと思う。


ちなみに、4年生(2002年度入学生)は私たちと同時期に卒研をはじめた。半年間、ゼミがなかったとか。確かにほとんど4年生の顔を知らなかった。

1年3ヶ月ある私たちと、3ヶ月しかない4年生。なんとか仕上げていたのを見たら安心したが、結構ハードだっただろう。

そんな感じで3年後期は卒研になった。


まずはテーマ決め。
前期での事例研のテーマを引き継ぐ人が半分くらい、全く違ったテーマに取り組み始めたのが半分くらい。

私は前者で、武蔵工の情報エコロジーを発展させ、YCの情報エコロジーを、あるサイトのIDとパスワードを広まった経緯を調べることにより可視化することにした。

そのサイトのネットワーキングも、事例として取り上げることに。


私の理想的なそのサイトは、トップダウン的な情報しかないサイトではなく、学生の活動を吸い上げられる存在。


例えば、授業情報。
このページのような決して表には出てこない情報を、各学生が自由に書き込みができるようなページ。試験の過去問やノートを自由に交換できるように。

他にも、課外活動や大学周辺情報も。ちょっとした裏技なんていいかもしれない。学校で公に酒を飲む方法、とか。(単に許可を出せばいいだけなのだが、意外と知られてないことが結構多い)


イベント情報やアルバイト情報、企業からの窓口にもなって欲しい。


発想としては、web2.0インタラクティブさを売りに。


教授がそのページを見て、授業をいい方向に変えてくれたら最高。もっと言えば、大学がそこの意見を見て変わってくれたらもっと最高。学生が作るポータルサイト、それを媒介にして学生が作る大学。


この大学は学生の主体的な活動が反映されなさすぎである。(そういう学生が圧倒的に少ないのも事実だが)

教授は「学生の主体的活動をもっと!」とよく言う。だが、この大学自体がそれを閉ざしている箇所が多い。


例えば、サークル。サークルを作るのにものすごい手間がかかる。ハンコ一つで何故作ってはいけないのか。活動の目的が明確でなければ、許可は出ないのだ。(筋トレサークルを作ろうとしたら無理と言われた)

そんな官僚的なことを言ってどうするのだ。わけわからないサークルがたくさんあったほうがいいじゃないか。「問題が起きたら」なんて考えていたらいいものは生まれない。


とにかく、そんな意見を気軽に言えるような場所も作りたい。匿名だと好き勝手言うかも知れないが、生の声というのはそういうものだろう。

私は流れで、学籍番号ページに書いているが、きっと、はじめのキッカケ次第では匿名になっていたかもしれないし。


多分このまま書き続ける可能性があるのでここで話をゼミに戻す。


ゼミの進め方は、基本的に前期と同じ。全員集まって、そこで発表して、議論する。

今期からA4で1枚以上の進捗報告書が課題になったので、議論をするネタに尽きることは無くなった。(逆を言えば書かなければ議論(卒研)は進まないわけだが)


中間発表の場として、That'sゼミナールを用いた。上野研公式サイトに学生のプロジェクトを紹介するコーナーを作り、その紹介文を書くというもの。

That'sゼミの前日になんとか作り上げた。


後はひたすら今までの形式を踏襲して、進めた。1月の最後のゼミの時に半期やってきたことの概要と、1月末までにそのレポートをワードで(枚数制限なし)で書くということもした。


これで一応事例研究は終わった。


総括。

もちろん、きちんと進めた人が大半ではあるが、人によってはほとんど進んでないで終わった人もいるし、毎週のゼミの前にやっつけ仕事で報告書を書く人もいる。


色々な意見はあると思うが、私はそれはそれでいいと思う。

自分がやりたければ本気を出して取り組む。そうでなければやりたいことを本気出して取り組む。

私は、大学は「お勉強」をする場所ではないと思っている。先生から言われたタスクをこなすだけなら大学に来る必要はない。そこで「教育・指導」をされたとしても、それはタスク処理能力を身につけたという、ただそれだけになってしまう。

もっと自主的に、「大学やスタッフを使ってやって学ぶ空間」という認識で。こっちから突っつけば、この大学の先生はいくらでも返してくれる。そういう学生を先生は待っているのだから。

ゼミに何か期待するのではなく、自分に期待する。何をしたいか、とにかく先生に話しに行く。そのブレーンストーミングで何か見つかるかもしれない。

その過程で、ゼミには興味がないということがわかればそれでいい。そうであれば、それ以外のところで目一杯活動すればいい。

でも、少しでも興味があるならば、高い学費の相当の対価を取り返すくらいの積極さを持って、少人数制のゼミに参加するのも、悪いことではないと思う。


それは、先生の目指すところもあるが、基本的にはどこのゼミに行ったとしても同じ。自分が何をしたいのか、曲げられないポリシーを持って事例研、いや、学生生活を送るということが必要だと私は思うのだ。


【試験】

行わない。