コネクト

思うことがあって、「つながり」ということについて考えてみた。


「つながり」はソーシャル・キャピタル(社会的資本)。

mixiをはじめとするSNSはその弱い紐帯を促進する働きを持つとされる。今の自分自身の活動と無関係の人であっても、全ての友人(マイミク)を同列に扱う。

昔の友人を見つけてつながり、その人の日記を読むことは弱い紐帯を保持していることということができる。

たとえその人と現実世界でかかわりを持っていなくても、その人が何をしているのか、日記やその人の所属するコミュニティで察することができる。

今のところ、その弱い紐帯ソーシャルキャピタルになり、利益をもたらしたということはない。
幼稚園の時の友人に卒園式以来につながって、昔のことを思い出したことはそれなりに良いことで、楽しいことではあったけど。

でも今後、今の弱い紐帯が人の役に立つ可能性は秘めている。社会人になったら、「転職」の事例をなぞることは十分ありうる。
参考URL



最近、mixiからの個人情報流出が一部で問題になっている。

SNSは個人情報の宝庫。それは間違いない。

所属しているコミュニティ次第で幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、勤め先までわかってしまう。さらに住んでいる場所まで特定できることもある。その人の趣味嗜好まで分かってしまう。(これらの情報を元にSNS運営会社は商売をしているのだろうけど…)

単純に考え、最近の流行を考えると、これはとても危険なことに間違いない。現実世界でその人の人生を破滅させてしまうことすらありうるし、現にそのようなことが最近起きた。


mixiに対する批判として、個人情報流出を警告せず、実名登録を推奨して今回の事件つながった、ということがある。企業の社会的な責任を怠り、放棄したのではないか、と。

確かにそれはありうる。その人の名前をググって何かしらの過去をさぐることも、インターネット上では簡単にできる。

昔は実名が分かっても、興信所で高い金を払わなければその人となりがわからなかったが、今ではそれが簡単にできるのだ。また、その「人となり」が一瞬にして広まるのが今と昔の違いだろう。(この辺は情報流通に関して色々と書くことができそう)

その人が何かしらの汚点をウェブ上に残していたら、それを見つけられて「祭り」になってしまうことすらある。


ただ、私はこれをきっかけにSNSがなくなってしまうのは惜しいと思う。確かに私的な内容の日記をフル公開していることには警告を与えた方がいい。全てのSNS利用者に高い情報リテラシーを要求するのは無理だから。

しかし、今までウェブ上で自分を表現しなかった人に文章を書かせたという点において、SNSは多大な貢献をした。web2.0ロングテールを伸ばし、弱い紐帯の可能性を広げたのだ。


SNSは善である」という前提だが、一度SNSの使い方を各自で考えてみるといいと思う。その上で、SNSを使っていくと、新しい世界が開けてくるハズ。



というわけで思いついた初心者向けSNS利用方法

・探してもらいたいのでできれば実名で登録したい場合

全て漢字を避ける。これだけでも検索サイトで検索される可能性は低くなる。少しでも覚えていれば、全部ひらがな、カタカナ、ローマ字でも、こちらから「足あと」をつければ向こうは思い出してくれるハズ。

顔写真は載せない。

全て漢字で登録したい場合は、プロフィールには個人を特定されるような内容を書かない。日記も「友人のみ」の公開にし、マイミクも信用できる人のみにする。また、入るコミュニティにも気を使うこと。


まぁ、どんなに気をつけてもプロに依頼されたらちょっとした手がかりで数代前の先祖まで調べられちゃうわけだけどね苦笑
でも、最低限のことだけ守れば、ほとんどシャットアウトできるっちゃ。
それと、余りにも社会的に非難されるようなことは書かないことと、「パブリックにする」という意識は持ったほうが良い。


最後に、今回の事件のようにパブリックになったら社会的に抹殺されるという行為はしない。
これはSNSを利用するしないに関わらずな気もしますが。