ヒューマンネットワーク論
英文科目名 | 担当 | 単位数 | 履修年度 |
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Human Network | 土橋臣吾 | 2単位 | 4年(2006年度)前期 |
出席 | 試験 |
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行わない | 試験期間中に行う |
【感想】
2年生開講の講義であるが、2004年度はメディアとことば、2005年度は
サーバシステム構築(教職必修)を履修したので4年生になって取ることになった。
担当は人間コミュニケーション、情報環境論、その他多くのところでお世話になっている土橋先生。
詳細はそちらで。
将来お返ししないとバチが当たるくらいお世話になってます。
ありがとうございます。
来年度(2007年度)から土橋先生はこの講義を受け持たないので、土橋先生のヒューマンネットワーク論は今期が最後ということになる。最後の最後で履修できたので嬉しかった。
さて、講義だが…本当におもしろかった。
既に知っていることも多かったが、改めて講義で学ぶことによってさらに理解が深まったり、当然ながら新しい知識が増えた。
今回、この授業で私が非常に興味を持ったのが「弱い紐帯」である。
弱い紐帯とは
弱い紐帯は強いネットワーク同士をつなげる“ブリッジ”として働き、情報が広く伝播するうえで非常に重要な役割を果たす。強い紐帯によって構成されるネットワークは同質性や類似性が高く、強い紐帯ばかりを重視すると求心力ばかりが働き、そのネットワークは孤立化を招く。情報伝播や相互理解を促進するためには、弱い紐帯が必要。
というもの。(参照先)
誤解を恐れずに端的に言えば、普段あまり会わない人ともネットワークを確保しておくことは正である、という議論である。
仲のよい友達も、1回しか会ったことのない人でも、すべて同列に扱う点が、弱い紐帯を促進していると言うことが可能だ。
卒研では、こういったネットワーキングによるコミュニティを扱うことになる。ただし、アクターネットワーク論的な空間、テクノロジーなどを盛り込みつつ。
氏曰く、
状況的学習論、アクターネットなどと関連づけて、つくり直さないとフィールドワークには使えない。
確かに、実際に何かを作るためのリソースとしては、一度具体的な事物にあてはめなければ、これは使いづらい。
あくまでも大きな枠組みを語っているに過ぎないからである。これをもう少し煮詰めて卒研に活かして行こうと思った。
ほかにもソーシャルキャピタル、web2.0と盛りだくさんの内容。来年度に開講されないのが本当にもったいない。(岡部さんもおもしろい講義をしてくれるに違いないのだが…)
いま思えば、2年生のときに履修しなくてよかった。今だからこそよいと感じる点が多々あった。
こういう授業が多くなればいい、と心から思う。
【試験】
試験期間中に行う。
事前にあらかじめ出題されるので、それを頭に叩き込んで行き、試験に臨む。
事前案内は
・語句説明(2〜3問)
・論述(1問) ※こちらがメイン(高配点)
・持ち込み不可(辞書・電子辞書は可)
・論述問題は
以下の二問の中から一問を選択して論述しなさい(選択した問題の番号に○、解答欄は裏面も利用可)
1.「ネットワークが資源/資本になる」ということについて、授業で紹介した概念や考え方を用いつつ、具体的な事例をあげて説明しなさい。
2.「橋渡し型社会関係資本」を促進する社会/情報システムにはどのようなものがありうるか、独自のアイディアを提示しなさい。実現可能性については問いません。
であり、実際の試験問題は
問1.以下の用語を簡潔に説明しなさい
・弱い紐帯の強さ
・一般的信頼/一般化された互酬性
・公共財
問2 以下の二問の中から一問を選択して論述しなさい(選択した問題の番号に○、解答欄は裏面も利用可)
1.「ネットワークが資源/資本になる」ということについて、授業で紹介した概念や考え方を用いつつ、具体的な事例をあげて説明しなさい。
2.「橋渡し型社会関係資本」を促進する社会/情報システムにはどのようなものがありうるか、独自のアイディアを提示しなさい。実現可能性については問いません。
であった。