卒業研究(前期)

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Senior Seminar 上野直樹 4単位 4年(2006年度)通年
出席 試験
行わない 行わない

【感想・前期】

3年のうちから進めていたので、そのままソフトランディング。ただし今期は3年生の面倒も見つつ、ということになった。

開講時間は木曜の17:00から。水曜日は3年生のゼミにも出るので2日連続で大学に遅くまで残ることになった。


上野研は前期、4年生は就活があるので原則的にゼミは休み。他の研究室は就活中も関係なくゼミがあるようなので、この措置は就活に専念したい学生には好評だった。

7月7日と14日のみ、夏休み中に作業を進められるようにということで集まり、卒研の方向性の再確認を行った。

私はというと、当初大学院進学を希望していたので前期の間もずっとゼミに出ていた。

結果的に就職することになったのだが、院志望の学生と、院生の人と一緒にゼミに参加できてよかった。


先生1人と学生4人。このくらい少人数の方が絶対に内容の濃い話ができる。


そういえば、今年度の3年生はアクティブな人が多いので、それはとてもよかったと思う。

いつも学生室に誰かがいて、何かをやっている。研究だけでなくても、その場にいることで得られるものは多い。ぜひ、この文化は引き継いでもらいたいと思う。


さて、 ゼミの進めかたは前の週に誰がレジュメを作成するか決め、そのレジュメを元に理解を深め、議論していくオーソドックスなゼミ形式。各自テーマもまた、そこで発表したりして、ブラッシュアップを図る。


私の卒研路線としては、ycのネットワークについてやることになった。裏ポータルはあくまでもネットワークについて語るための「ネタ」ということで。


弱い紐帯理論や、ヒューマンキャピタルなどをアクターネットワーク論に絡めて、新しい知見を導き出しせたら、と漠然と思っている。

というのも、弱い紐帯理論などは、テクノロジーや空間、人と人についての具体的な言及があまりなされていないからである。一般的な話に終始しているので、フィールドワークなど実際に「使える」ような話ができたら…と。


というわけで夏休み中、ycにおける「わたし」を記述することになった。

裏ポータルやこのページを通したウェブとのかかわりで形成されたネットワーク、クラス、ゼミ、授業のグループワークなどで形成されたネットワーク。mixi加入率が非常に高いycにおける、mixiでのネットワーク。


それらの結束点としての「わたし」。

様々な授業を受け、様々な先生のところに遊びに行く、(自分で言うのもなんだが)フットワークの軽さもまた、ネットワーク形成に大きく寄与している。


こういった話をしようと思っている。まだまだ未定ではあるが…。


ゼミ運営自体の話になると、新しく3年生が入ってきたので彼らに対して面倒を見るということもさせていただいた。

教育実習で 前期最大のイベントである横浜祭の手伝いが出来なかったのは正直残念だったが、全体的に見て、第三者の視点でゼミを見られたのはよかった。

自分がやっているとわからない素朴な疑問や、こうした方が分かりやすく説明できるかも、というアイディアが浮かぶのは、実際にこういった立場にならないとありえなかった。

そういう意味でも、本当に勉強になった。


ゼミは研究のためだけにあるわけでない。人が活動していく上で、必要不可欠なスキルを身に付ける場所でもあるのだと、改めて実感した。


【試験】

行わない。

評価は卒論および卒研発表会、平常のゼミ態度等による。