弱い紐帯の強さ

とある授業でこの用語を紹介された。

弱い紐帯は強いネットワーク同士をつなげる“ブリッジ”として働く。そのブリッジは情報が広く伝播するうえで非常に重要な役割を果たす。強い紐帯によって構成されるネットワーク(家族、同じ職場など)は同質性や類似性が高い。強い紐帯ばかりを重視すると求心力ばかりが働き、そのネットワークは孤立化を招くことになる。だから情報伝播や相互理解を促進するためには、弱い紐帯(幅広いネットワーク)が必要。

こんな話。

これを人とモノのネットワークに置き換えてみるとどうだろう。モノに物質的なものから、知識なども含めてみる。


私のまわりのおもしろい人というのは総じて多くの引き出しを持っている。オタク的な知識から学術的な知識、人的ネットワークや、幅広い趣味。おや、と思わせる一面も。
これもまた、弱い紐帯の強さなのだろう。その人の持つネットワークがその人の魅力に直結している。


ミステリアスな人が魅力的なのは、底が見えないと判断されるから。実はそうでなくとも、多くを語らない人はそういう風に自分をマネジメントしているのかも。戦略的にしているのであればすごいと思う。


一つのモノ・コトに精通している人も、太いネットワークを持っている。人でなくとも、それに関しての深い知識(へのネットワーク)はその人にしかアクセスできない。これもまた、捉え方によってはネットワークの広さといえる。


だから、いまは広く・浅く知見を広めようと思う。それがいつ・何の役に立つのかは分からないけれど、いま得た弱い紐帯はいつかどこかで役に立つだろうし、何より今、弱い紐帯を構築するのがおもしろいから。


ま、単に趣味なんだけどね。