リスクコミュニケーション

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Risk Communication 広田すみれ 2単位 3年(2005年度)前期
出席 試験
3回、ランダムに取った
出席、授業内課題、最終アンケートによる
試験期間中に行う


【感想】

担当は広田先生。2年前、統計分析の時にお世話になっている。相変わらずのそのそっとした感じの人である。顔に似合わず美脚である。

1984慶応義塾大学文学部卒。
1993年慶応義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。
現在、東京女学館大学国際教養学部助教授、慶応義塾大学非常勤講師、および我が校非常勤講師。
専攻は社会心理学、コミュニケーション論。

注:2006年度から情報メディア学科専任教員として武蔵工大に招聘されました。


授業は、○○の状況のとき、人はどういった選択をするのか、ということを様々な理論に基づいて説明するスタイル。基本的には教科書指定された「心理学が描くリスクの世界―行動的意思決定入門」を
彼女自身で説明しなおす、というスタイル。悪く言えば教科書があれば授業に出なくても問題は無い。

表現次第で全く違った行動を選択する、などおもしろい事例を挙げてくれたのはよかったと思う。他にも、JR西日本の記者会見について、ハザードコミュニケーションの立場から分析したりと、時事問題を大いに取り込んでいたことにも好感が持てる。


ただ、木曜1時限ということで(参考:3年(2005年度)前期時間割)メチャクチャ眠い。授業のうち、30分は必ずといっていいほど記憶が飛ぶ。水曜はゼミで夜遅くまで学校に残っているので次の日がしんどい。

それでも、講義でしか得られないような(自分からはアクセスしないような)内容だったので、そういった知識を得られたことと、JR福知山線のタイムリーな話題を取り上げつつ、講義をしてくれたのがよかったと思う。


【試験】

試験期間中に行う。手書きノート、配布資料、教科書は持ち込み可。

試験問題は

1.福知山線脱線事故に関して、JR西日本が行なったクライシス・コミュニケーションの問題点について、授業内で紹介した企業のクライシス・コミュニケーションの方法を参照し、具体的に述べよ。

2.リスク・コミュニケーションは、通常のコミュニケーションをどのような点が異なり、またどのような面に特に配慮が必要かについて、授業内で紹介した従来のコミュニケーションのモデルを引用しつつ述べよ。

であった。

1.はタイムリーな話題。授業内でいくつか言っていたのをノートを元に書く。
2.は教科書に全くそのまま答えが出ていた。
逆に、授業内では口頭でしか説明していないので、教科書を持っている、またはそのページをコピーした者が圧倒的に有利になっている。

1.に関しては来年度の受講生にとっては参考にならないと思う。

なお、出席は3回行ったが、1回でも引っかかれば問題ない。(先生曰く)「出席取ります」と宣言するので、「優」狙いでなければそこだけ出ればよいだろう。