メディアの普及と社会

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Society and Diffusion of New Media 中村雅子 2単位 2年(2004年度)前期
出席 試験
3回ほど行った授業内課題による 行わない


【感想】

担当教授は情報と社会(の一部)、社会調査担当の中村先生である。

情報と社会と社会で彼女が扱った内容の発展版、といったところ。一度聞いた言葉(テクノロジー決定論、社会決定論など)がよく出てきた。

メディアとことばでは人間の感覚がどうメディアの普及に関係するかを学んだが、この講義では社会の動きがどのようにメディアに影響を及ぼしたか、またはメディアの発展が社会の動きにどのように影響を及ぼしたかを学んだと思う。

授業の進め方ははじめにレジュメを配布し、パワーポイントを用いそれに肉付けしながら講義を展開していく。パワーポイントと話したことをメモするだけで済むので受けやすかった。

メディアとことばに次ぐおもしろさの講義であったと思う。


【試験】

行わない。

評価は授業内課題、レポートによる。レポートは2回、グループワークと個人作業。グループワークは

1.メディアの発生
そのメディアは何時、どこで、(開発者が分かっている場合には)誰によって生まれたのか
2.当初の利用
それはどのような目的で、誰によって、どのような活動に使われたのか、どの程度、利用されたのか、その当時の社会でどう位置付けられていたか。
3.その後の普及の歴史
その後、どのような普及の経過が起こったか。(目的・利用者・利用のされ方・活動・普及量はどう変化したか、可能なら時系列変化を追う)
どのような団体や個人が作り手、情報提供者、利用者、利害関係者等として関与しているか、経済的な成立の仕組みはどうなっているか、バリエーションが生まれたとしたら、どのような多様化か
4.関連する言説
そのメディアは当初、あるいは現在、どのように評価されているか(誰によって)
5.そのメディアに関わる社会的変化や、他のメディアとの関係
個人や集団(社会組織の活動の変化との関連や他のメディアの利用の変化
6.そのメディアのこれから
今後、そのメディアはどのように変化していくと思われるか
7.調査結果へのレポーター・グループの感想

であり、個人作業は

メディアに関わるジテラシーについての書籍・論文を探して1つ以上読み、そこで述べられているリテラシーの要素をまとめて、本日紹介したリテラシーの観点から評価して下さい。その上で、今日、リテラシーに関してどのような教育や機会が有効か考えて提案してください。

であった。
後者は参考文献が図書館からすぐになくなるので、課題がでたらすぐ借りなければならない。私は近くの図書館になかったので世田谷キャンパスに行って借りた。

まわりの話によると、かなり評価は厳しいようである。大学初の「不可」がこの科目であった、という人もいたらしいので気合を入れたほうがよいのではないか。