ベンチャービジネス論

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Entrepreneurial Venture Management 沼田潤 2単位 3年(2005年度)後期
出席 試験
毎回のミニレポートをこれに代える 行わない


【感想】

講義の副題は

「産学連携によるベンチャー起業講座」
ベンチャー起業家が紹介する「企業成功への道」〜

である。

担当は沼田先生。2005年度前期は経営計画、2005年度後期はマネジメント入門商品企画論、この講義と3つお世話になった。

相変わらずかっこいいおじいちゃんである。彼の詳細は経営計画マネジメント入門の箇所で。

今期かなり期待し、履修した授業。情報メディア学科の履修者もかなり多い。


来年度(2006年度)に入学する人たちのカリキュラムではこの講義が人間・環境・情報科目(一般教養科目)に割り当てられるようだ。かなりいい判断だと思う。とはいえその時には沼田先生は引退されているわけだが…


さて、講義。

1回目は沼田先生による授業説明。説明は、毎回ベンチャー企業の社長を招聘し、講演を行ってもらうというものだった。これは今までのスタイルと変わらないようだ。

この講義で凄いところは、大した謝礼をしていないのにもかかわらず、(これは沼田先生自身がおっしゃっていた)忙しいベンチャーの社長が話をしにきてくれている、という点。

沼田先生の人脈か、人柄か。いずれにしても、本来ならば高額の講演料を取られてもおかしくない面々であることは間違いない。


今年度(2005年度)招聘した講師は

第2回 株式会社フルキャスト 取締役 久保裕

第3回 株式会社ラストリゾート 代表取締役社長 高橋透

第4回 株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長 藤田晋

第5回 GMOインターネット株式会社 代表取締役社長 熊谷正寿

第6回 株式会社オリエンタルダイニングリゾート 代表取締役社長 尾崎友利

第7回 株式会社ベネフィット・ワン 代表取締役社長 白石徳生

第8回 株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長 近藤太香巳

第9回 株式会社メディアフラッグ 代表取締役社長 福井康夫

第10回 株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 代表取締役社長 野尻佳孝

第11回 ソフトブレーン株式会社 代表取締役社長 宗文洲

第12回 株式会社アガスタ 代表取締役会長 松崎みさ

である。(第1回は沼田先生のオリエンテーション、第13回は同教授のまとめ講義)


各講師が学生時代の話から、起業するときの話、起業してからの話、自身の今までの経験から独自の「ベンチャービジネス論」を展開してくれた。

自身の習い事の稽古の関係で数回出られなかったりしたのだが、ほぼ全ての講師がエネルギーに満ち溢れ、仕事をしている人だった。

たまに、プチリクルーティング活動をしている社長もいた。どこの会社も優秀な人材を探しているのだろう。


個人的に。

まだ単位が必要ならば絶対に履修すべき授業であると断言できる。また、もし単位が足りていたとしても履修すべき授業である。これだけの社長の話を大学の一講義で聞けることは普通ありえない。

他大学のベンチャービジネス関係の講義は方法論ばかりなのに対し、この講義は実際に社長からナマの話を聞ける。このようなチャンスを逃す手はない。

単位は取りやすいことは確かだが、そんなくだらない事を言わずに履修すべき。


この講義を通して。自分が社会に出た時、自分の信ずる道を進みたいと強く思った。招聘された講師は、陳腐な言い方だが、本当に輝いて見えた。

収入ではない。いかに自分が楽しく生きられるか。

各自思うことはあるかもしれないが、この講義を通してそれを痛感した。

学部生活があと1年。その間、自分がどう生きていくのか真面目に考えなければなるまい。


【試験】

行わない。

評価は出席およびテープ起こしによる。

テープ起こしは、SAから学番メールに指示が来るので、それに従って、ひたすらテキストに打ち続けるもの。

社長によってはかなり早口だったり、マイクの調子で雑音が多い回だったりと、当たり外れが大きい作業になる。

評価は毎回提出する感想表と、テープ起こしによる。


【おまけ】

本当に興味のある企業であれば、講義終了後に沼田研究室に行くべし。しばらく残っている社長もいらっしゃるので、突撃しても良いと思う。

実際に名刺交換をした友人もいる。

こういうときこそ、フットワークの軽さがモノをいう。