日本の政治

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Modern Japanese Politics 芹沢功 2単位 3年(2005年度)前期
出席 試験
4回目以降、手書きによる出席確認 試験期間中に行う


【感想】

担当教授は芹沢先生。元・拓殖大学政経学部教授。武蔵工業大学教育研究センター主任を定年退職後、現在の非常勤講師。油絵が得意らしい。(武蔵152号より)総入れ歯のため歯が異常に白い。

昨年度(2004年度)、教育の方法と技術Aとかぶっていて履修できなかったので今年度履修した。

講義内容であるが、主に明治維新以降の日本の政治について、彼の知識とかなりの主観に基づいて説くものであった。

高校時代に日本史を履修していなかったため、政治史を勉強するのに非常に役に立った。

世の中に専門である政治学科がある中、こうやって一般教養で政治を扱うのは難しいかもしれないが、それなりに広い範囲をカバーしてくれておもしろかった。

特に、戦時下の政治権力による軍部のコントロールについての話は興味深かった。単に軍部の暴走、としか知らなかったが背景を知るとおもしろい。

ひたすら話す形式の講義なので眠くはなるが、たまに集中して聞くだけでもこの講義を履修する意味は大いにあると思われる。

ちなみに、この人は個人的に話すとかなりおもしろい。また時間があったら是非議論してみたい。

なお、突然一人で「日本の政治家で官僚を操ったのは田中角栄だけなんだよ、うえっへっへっへ」などと笑いはじめる。あまりおもしろいポイントではないと思うことは多々あるが、それも慣れれば見ているだけでもおもしろい。90分、どこで笑うか楽しみにしているだけでも飽きないと思う。

総評として、大学の講義っぽくてよかったと思う。ただし、興味のない人にとっては恐ろしくおもしろくないハズ。現代の財産法と同じ雰囲気の講義なので、こういった話が好きな人のみの履修の方が良い気がする。


【試験】

試験期間中に行う。

事前案内は



(1)単語解説(10点)
(2)単語解説(10点)

論述(80点)


のみであった。

あらかじめ手に入れた昨年度(2004年度)過去問は


(1)以下の語句を説明しなさい。
明六社
統帥権
(2)以下の3つのうち1つ選んで説明しなさい。
55年体制と国際情勢との関係について述べよ
・政官業のトライアングルについて述べよ
自民党の財閥の機能と変化を述べよ


であり、実際の試験問題は

(1)以下の語句を説明しなさい。
統帥権
中選挙区制
(2)以下の3つのうち1つ選んで説明しなさい。
55年体制と国際情勢との関係について述べよ
・政官業のトライアングルについて述べよ
・衆参議院選挙の概要とその問題点

であった。

正直、過去問がなければつらい試験だと思う。ほとんどノートがない上に、具体例は彼の口から発せられるものだけであるから…。

なお、(1)は明記されていないが、試験中にそれらがどのように日本の政治に影響を与えたかも併記すること、と言っていた。