社会とジェンダー
英文科目名 | 担当 | 単位数 | 履修年度 |
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Gender in Social | 萩原なつ子 | 2単位 | 3年(2005年度)前期 |
出席 | 試験 |
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3回ほど行った授業内課題による | 最後の授業を利用して行う |
【感想】
担当は萩原先生。情報化と市民参加担当の先生。詳細はそちらで。
昨年度(2005年度)に履修したかったのだが画像処理技法とかぶっていたので、今年度履修した。
講義内容は名前の通り。社会におけるジェンダーについて、広い視野から学ぶ。
アッドホームダッドというドラマを観たり、プロジェクトXの「男女雇用機会均等法」についてのビデオを観たり、飽きさせない工夫が随所にみられる講義である。
パワーポイントもビデオについて詳細なメモが書かれており、彼女がきちんと映像を分析してから見せている事がわかる。こういう映像の使い方は教職履修者としてはかなり参考になった。
授業としてはあまり興味が惹かれなかった。どうもこの手のジェンダー論は個人的に好きではない。
確かに、現在の社会でジェンダー差別は存在する。自分自身、無意識のうちにジェンダー差別をしてしまっている可能性は否定できない。
しかし、ジェンダーをなくそう!と声高に叫んでいる彼女自身が、今まで意識していなかったジェンダーを可視化してしまい、ジェンダーを変に強く意識させてしまっている気がする。
とはいえ彼女のような人が必要なことも事実。行動がなければ変わらない。信念に基づいて行動している人は嫌いではない、というか好きである。例えそれが自分の趣味嗜好に合わないにしても。
最後に改善点だが、どうも後半からトーンダウンした印象が否めない。学外で相当忙しいようだが、彼女のテンションを期待して履修している人も少なからずいると思うので、是非テンションを下げずにがんばってもらいたい。
【試験】
最後の授業を利用して行う。
試験問題は
1.生物学的性について、「ジェンダー」と対比させながら簡潔に説明しなさい。
2.「ジェンダー・バイアス」とは何かについて、具体的な事例をあげて説明しなさい。
3.「少子社会」と聞いて、あなたはが連想する言葉、社会的現象について書き出しなさい。さらに、「次世代育成支援対策推進法」が施行されたされた背景について簡潔にのべなさい。
4.「男女共同参画基本法」の基本理念について簡潔に述べなさい。
5.テレビドラマ「アット・ホーム・ダッド」の登場人物を参考に、「自分らしく生きる」とはどういうことかについて、あなたの考えを述べなさい。
であった。情報化と市民参加と同じ感覚で受けると痛い目にあう。
私は特に勉強はしなかったが、ボーっとでも授業を聞いていたので、試験前に少し読み込んで行くだけで問けたので問題なかった。
なお、昨年度(2004年度)は履修人数が少なかったため、世界に一つだけの花(SMAP)の替え歌をジェンダーの視点からつくり、それを31Aの壇上で歌う、というのが最終試験だったらしい。
心から試験でよかったと思った。
【追記】
2006年度から立教大学社会学部に移ることになり、担当教授が変更になる。よって、彼女の講義はこれが最後。少々残念である。