教育の方法と技術B
英文科目名 | 担当 | 単位数 | 履修年度 |
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Design of Educational Environment B | 吉岡有文 | 2単位 | 2年(2004年度)後期 |
出席 | 試験 |
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毎回、手渡しする出席調査カードによる 遅刻者は「遅刻」と書かれたカードを渡される |
行わない |
【感想】
担当は吉岡有文先生。元々は物理の先生だったらしいのだが、情報科が設置されるということでそちらに移ったそうだ。
学歴
・1974(昭和49)年 3月:青山学院大学理工学部物理学科卒業
・1985( 〃 60)年 3月:東京理科大学理学専攻科物理学専攻修了
・1986( 〃 61)年 3月:東京大学教育学部東京都派遣研究生修了
・1990(平成 2)年 3月:千葉大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)
・1998( 〃 10)年 3月:東京工業大学科学教育研究室(工学部電気・電子工学科)研究生修了職歴
・1975(昭和50)年6月
江戸川区立松江第五中学校講師(昭和50.6.1-7.20)
小笠原村立小笠原中学校産休補助教員(昭和50.8.22-12.11)
・1975(昭和50)年12月
中央電子株式会社入社
職種:運輸省航空保安大学校において、コンピュータ実習[特にアセンブラ言語]の集中実習、講義などを行なう。
(昭和52年、及び、昭和53年の2月から3月)
・1978(昭和53)年9月
同社を退職する
・1978(昭和53)年9月
千代田区立九段中学校講師(昭和53.9.1-昭和55.3.31)
品川区立荏原第二中学校講師(昭和54.1.11-2.28)
杉並区立西宮中学校講師(昭和54.4.1-昭和55.3.31)
練馬区立南が丘中学校講師(昭和54.4.1-12.31)
・1980(昭和55)年4月
東京都新島本村立式根島中学校教諭となる
・1982(昭和57)年4月
東京都板橋区立板橋第二中学校教諭となる
・1987(昭和62)年4月
東京都立江戸川高等学校定時制課程教諭となる
・1991(平成3)年4月
東京都立羽村高等学校教諭となる
・1993(平成5)年4月
東京都立明正高等学校教諭となる
その後、都立両国高校教諭を経て、現在は都立練馬高校の情報科の教師である。
Yoshioka's Lab for "Learning Science"より引用。
上野教授(情報と職業、文化環境フィールドワーク、情報と教育参照)と仲が良いらしく、上野教授が国立政策教育研究所にいた時、一緒に研究を行っていたようだ。
ググってみて見つけたのだが、このページには2002年に行われた2日本認知科学会教育環境のデザイン分科会のワークショップに上野直樹(当時国立政策教育研究所所属)、土橋臣吾(人間コミュニケーション、情報環境論、ヒューマンネットワーク論参照)、大塚善樹(当時広島経済大学経済学部所属。環境社会学参照。)、岡部大介(当時横浜国立大学教育学研究科所属。現在は慶應SFC特別研究講師。2006年度からヒューマンネットワーク論を受け持つ)、ソーヤー理恵子(ハワイ大学第二言語研究科。上野先生と仲良し)、川床靖子(大東文化大学文学部。上野先生とゼロックスのワークプレイスにおける共同研究をした。YCで行われたシンポジウムにも参加したり、川床先生の持った学生が上野研修士から入ったりもしている)といった、現在つながりのある人たちが多く参加している。
吉岡先生がこの大学に非常勤講師として招かれたのはこういったコネクションによるものだろう。
さて、授業。
履修者は21人。履修削除で13人にまで減った。土曜日の午前ということで当たり前といえば当たり前の人数である。教職履修者のほとんどは教育の方法と技術Aを履修しているのでこの授業を履修しているのはそれで「不可」をもらったか履修していないか、なんとなく趣味で取っている人だけであろう。
私は後者である。両方履修している人は何人いるのであろうか…?
講義は合計7回、2時間続きで合計14コマ行われる。吉岡先生の都合によって開講日が決まっている。今年度は9/25、10/9、10/23、11/13、11/27、12/4、12/18であった。(12/4は休講が出たので実際は6回12コマであったが)
そんなわけで超少人数で講義は展開される。
授業内容は現場教員ならではの話をメインに(結構ぶっちゃげた話が多い)、「教育の方法と技術」の名にふさわしい話をしてくれる。講義名だけならば「A」よりもこっちの方がそれらしい。
ここのページでインタビューを受けている内容もまた、話してくれる。というかこの人は教師より研究者の方が良いのではないだろうか…
実際に教えてる際にはこういうところが大変だ、であるとか現場はやることが多すぎて大変である、とかそういう話を聞けるいい機会であった。
また、今までの教職課程科目の総まとめの感が強い。
まだまだ「情報」という科目は試行錯誤の段階であるし、実際に彼も教えてない単元が多々ありそれを後で話す学習指導案に基づいて授業計画をつくろうとしている。そういう意味では非常に双方向的な講義ではないか。
ポートフォリオ評価のやり方などの試行錯誤していることをカリキュラムと教育評価にからめて考察することもできる。
ただ…先生が好き勝手に色んな話をするので体系だった話ではないと思う。シラバスはほとんど無視して話したりするし。(別にシラバスなんかどうでもいいけど)
彼の教育に対する熱意は本物であると思う。実際の教師の苦労、達成感などは現場の教師にしか話すことはできない。それを聞けただけでもこの講義の意味はあったと私は思う。
【試験】
行わない。
評価は平常の出席および数回行った授業内レポート、最終のプレゼン、プレゼン資料提出による。
最終のプレゼン内容は
○「情報科」の学習指導案をつくる。
普通教科「情報」:情報A、情報B、情報C、専門教科「情報」などの中から適当な単元を選び、あるいは全く新しく単元をつくり、自分が情報科教師になったつもりで学習指導案をつくる。
○パワーポイントと資料を使い、吉岡と他の学生諸君の前で、自分の学習案について(完成されたものでなくてよい)、プレゼンテーションをする。実施日:2004年12月18日土曜日
○みんなの評価を参考にした反省点、考察、感想などを入れ、レポートとして提出する。締め切り:2005年1月31日月曜日
である。
【追記】
今年度(2005年度)は、教育の方法と技術Aとネットワークとコミュニケーション技法(教職必修)が時間割でかぶってしまい、後者を優先した学生が多かったので、非常に履修者が増えると予想される。