特別活動の指導法

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Method of teaching extra curricular activities 佐野守正 2単位 2年(2004年度)後期
出席 試験
毎回、一枚ずつ配布する出席カードによる 試験期間中に行う


【感想】

担当は現場で教師をしている佐野守正先生。東横学園大倉山高校の教師であると思われる。笠井先生(生徒指導と進路指導)と同様、東急系列ということで呼ばれたのだろう。

自分が教師であることに誇りを持ち、本当にアツく特別活動について語ってくれる。趣味として書道をしているらしく、試験問題の問題文が非常に達筆であった。

毎回授業の最後、「今日もありがとう!おつかれさま!」といいながら出席カードを手渡しする。講義に対して真剣に取り組んでくれている証拠であろう。

さて、授業はとにかく板書が多い。90分のうち30分以上書き続ける。最終的に11回講義でルーズリーフ13枚になった。その13枚が、上から下までビッシリと文字が並ぶのである。

講義内容は特別活動、すなわち平常授業以外について学ぶ。
まずは特別活動は教育においてどのような目的があるのか、というイントロ。そこから特別活動の法的位置づけ、具体的な活動として学級活動、生徒会活動、体育祭などの学校行事、入学式などの儀式的行事、旅行行事などの意義を彼の実際の教師経験に基づいて講義してくれる。

彼の若い頃の話などは普通に聞いているだけでもおもしろい。

教育の方法と技術B生徒指導と進路指導もそうだが、実際の教員が教師の卵に講義をするのは非常に効果的だと思う。
私は教師になる気は全く無いが、それでも社会人である彼らの話を聞けるのはいい経験である。(それも、社会人とはいえ今まで接してきた一番身近な社会人であるので実際に聞きやすいことも多々ある)

総括として、板書量が本当に多いが、最後には彼の言う「ノートを取る重要性を知ってもらいたい」という言葉の意味が最後には分かるような、そんな講義であった。


余談。
私が習っている茶道の関係で一回だけ講義を休むことになった。4時限までは出られたのであるが、5時限のこの講義に出ると稽古に間に合わないのである。その旨を伝えに行くと、ハンドアウトはもちろん後日くれて、「そういう理由なら出席扱いにしますから」とまで言ってくれた。
もちろん出席している人に対して失礼なので辞退したが、学生のことをきちんと考えてないと言えないセリフであると思う。

こういう教師がいる限り、教育現場は安泰であると思う。


【試験】

試験期間中に行う。
事前にkeywordsを発表してくれる。

・目標(内容、学級活動、学校行事、クラブ活動)
・入学式(国歌、国旗)
・指導計画の作成と内容の取り扱い(配布資料より)

である。

実際の試験問題は

[1] 第4章 特別活動について記せ(学習指導要領・中学校・H10・12月告示)
[2] 特別活動における教師の役割とは!どのような教師であるべきか!最も大切と思われることを知るだけ記せ

の2問。
[1]がいつもの解答用紙表1枚+裏の上半分。[2]が裏の下半分。

とにかく60分間ノートとハンドアウトを元に書き続ける。30分で退室した人はいったいどういう解答を書いたのか知りたい…。

対策としては特にない。前日母の大掃除を手伝ったので何もしてないし。きちんとkeywordsを組み込んで書くことが[1]については重要であると思われる。[2]については自分の意見をひたすら書き続ければよいと思う。そうすれば60分はいつの間にか経っているハズ。


なお、2003年度の問題は


佐野について思うことを記せ


だったそうだ。