科学と社会

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Science and Society 小沼通二 2単位 2年(2004年度)後期
出席 試験
3回に1度ほどの割合で感想票を提出し、これに代える 試験期間中に行う


【感想】

担当教授は元学部長。
高田先生(参考:環境情報学情報エレクトロニクス)と同じにおいがする、理系の教育者といった感じがする人である。

慶応義塾大学および武蔵工業大学名誉教授。
世界平和アピール七人委員会事務局長。
ハンガリー科学アカデミー名誉会員。
日本物理学会会長(1987〜88,1991〜92)。
アジア太平洋物理学会連合会長(1994〜97)等を歴任。
パグウォッシュ評議会評議員
この評議員を務めている時、この評議会がノーベル平和賞を受賞している。

湯川秀樹の最後の弟子にあたるらしい。

授業であるが、前半は休講が多かった。(台風で東京に帰って来れなくなったり、韓国に出張だったり)講義は科学の歴史からはじまり、核兵器と科学者の関係を現代情勢を織り交ぜながら展開する。

小沼先生の科学に対する姿勢というのがよくわかる講義である。

課題は

2004年9月21日から10月10日までの間、新聞、雑誌にあらわれた「科学と社会」関連の記事を取り上げ、少なくとも1冊以上の書籍を参考にして、
(1)記事の内容の要約
(2)発展的解説、批判
をまとめること。
(1)の長さは500〜1000字程度、(2)の長さは500字以上
A4用紙、手書き、誤字脱字は減点。
1行目に学籍番号、氏名、提出日、2行目にテーマ(題目)、3行目から取り上げた記事の出典、参考図書、4行目から(1)(2)の順で書く。
締め切り10月14日 31A教室

というものが出た。あとは自主的に出したい人のみレポートを提出すればよい。

とりあえずこのレポートのおかげでNewton(雑誌)も読むようになったし、科学に対する観点が少しだけ変わったのが、この講義を受けてよかった点である。


以下余談。

この講義で印象に残っているのが毎回31Aの中央ブロック・後ろから6番目あたりに座っていた環境情報学科の6,7人の女子の集団。とにかく授業中うるさい。周りが静かなのにこいつらだけ延々と話していた。現代中国論では前に座っていた、こちらも環境情報学科の女子の椅子を蹴飛ばして

おいウルセェ(# ゚Д゚)

と言ったが、こちらでは結局面倒くさくてやめた。ほとんど出席とらないのであるから出て行ってもらいたいものである。

ちなみにこの現代中国論の日は朝、親と目玉焼きに胡椒をかけるかけないでケンカしたので機嫌が悪かったのである。そいつらのおかげでアザが出来てまた2,3日機嫌が悪かった。

教授側も私語は厳しく取り締まってほしいものである。


【試験】

試験期間中に行う。

昨年度(2003年度)はインフォメーションを行った。その内容は


問題は4題、全部取り組むつもりで。
14回の授業中のいろいろなところから出題、記述式で一問15点。内容は科学と社会の接点について。4問とも取り組んであり、それなりにかけていれば点数はそれなりに考慮する。賛成か、反対か、或いは自分の考えがきちんと書かれていればよし、ハッキリとした正解はない。


であり、
過去問が


問1.原子力について。
問2.科学研究費の配分について
問3.東海村の臨界事故について。臨界とは何か。原因は何か。今後にどういかすか。
問4.現在、日本では科学雑誌が次々と廃刊になっていっている。これは日本人の科学離れによりものである。では、なぜ日本人の科学離れが進んだのか。理想的な科学との関係はどのようなものか。


であったようだ。

今年度の問題は

1.人間にとって、「科学」「工学」「技術」「技能」とは何だろうか。
2−1.科学はどのように社会の中に普及されているか。
2−2.どのような点を変えていくと、科学のリテラシーが改善されるだろうか。できるだけ多くの具体的な問題点を指摘せよ。
3.科学は歴史とともに拡大し、発展し今日に至っている。扱う範囲も拡大してきた。科学研究に限界はあるのだろうか。
4.科学者のモラル、倫理、社会に対する責任について述べよ。

であった。
ノートを見れば確実に解ける問題であったし、ノートを元に意見を述べるのでそれさえちゃんと持ち込めば対策は必要ないと思われる。