現代中国論
英文科目名 | 担当 | 単位数 | 履修年度 |
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Contemporary Chinese Society | 晨晃 | 2単位 | 2年(2004年度)後期 |
出席 | 試験 |
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裏面に一言コメントする出席カード調査による。 一度だけ一人ずつ配布した |
行わない |
【感想】
担当教授は晨晃(はやし あきら)先生。中国語名は晨光(Chen Guang)である。
そうだ。
(神田外語大学専任教授紹介ページによる)
ちなみに、「晨」という字は「はやし」と読むことができるので間違いではない。
神田外語大学の専任教員である。本学には講師としてきており、中国語(第二外国語)も教えている。
北京大学で哲学士号、東京大学で社会学修士号を取得している、彼の年齢1956年生まれ、49歳)からすると超エリートである。
中国北京市延慶県西二道河公社に下放していることからもそれは読み取れる。
(下放:知識青年や幹部が長期にわたり農山村や工場で働き、肉体労働を通して思想改造をはかりながら社会主義建設に協力すること。毛沢東思想の大きな特色の一つ)
外見、話し方とともにやさしい先生である。どんなに私語が多くても講義の手は休めない。
さて、講義であるが履修者がなんと400人超。両学科の開講である上、環境情報学科は裏授業がなく、情報メディア学科はあってもプログラミングA or C。上級生の履修も非常に多い。(外見的に単位が足り無そうな人が比較的多いが)
物理的に31A教室に入りきらないという問題が発生した。それでも特に対策も立てず講義を行うのはなんなんだ…。人間・環境・情報科目(両学科共通)で裏授業がないなら全員履修するに決まってるのに…。
学務課は何を考えて時間割を作ったのか激しく不明である。
授業内容は講義名そのまま、現代の中国について彼の視点(社会学)から講義をする。ビデオ教材を用いたりして個人的には非常におもしろい内容であったと思っている。
古代中国については司馬遷の史記などを読んだり、三国志ファンなのでかなり詳しい(と思っている)のだが現代中国については偏った知識しかなかったので、データなどを駆使しながら現代の中国に触れられたのは非常によかった。
一般教養科目としてすばらしい講義であったと思う。
【試験】
行わない。ただし、レポートをこれの代わりとする。
レポート内容は、
現代中国論を受講して、現代中国社会について最も関心をある問題を論じてみよう。
であった。
私は「一人っ子政策が与える都市部、農村部への影響」を書いた。
いろいろ文献を調べるうちに、中国の富裕層(都市部)とそれ以外(農村部)の格差が非常に広がっていることを知った。今後の中国がどのように発展するのか楽しみである。
【追記】
今年度をもって晨先生は本学を辞められるそうだ。よって、彼の現代中国論は今期で最後になる。
2003年度は手探りで、本年度(2004年度)に大幅に改善されていたそうなので、来年度履修者のことを思うと非常に残念ではあるのだが、今後の彼の素晴らしい研究を祈りたい。