教育制度論

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Institution of Education 中村和夫 2単位 1年(2003年度)後期
出席 試験
毎回、一人ずつ配布する出席調査カードによる 試験期間中に行う


【感想】

相変わらず水曜・3時限という教職以外の生徒は帰宅している時間にある講義である。内容は

学校教育とそれ以外の場での技術習熟との差異と連関に注目し、そういた教育や学習がなされる環境について理論的/経験的に考える

(以上シラバスより抜粋)というものであった(らしい)。

らしい、という表現を用いたのはもう難しすぎて何を言っているのかサッパリ理解できなかったからである。試験問題も覚えている範囲で後述するが、何を問うているのかが既に意味不明であった。

その中でも「会話分析」というものはなかなか面白く聞かせてもらった。それだけでもこの講義を受けた価値はあると思いたい。


【試験】

試験期間中に行う。持ち込みは自筆ノート・ハンドアウトは可。

問題は

・操作概念として「階層」を日本社会の説明に用いることにはどんな弊害があるか。<教育機会の格差の要因>を題材にして説明せよ(5〜7行)
・日本における階層の再生産過程を大学生へのインタビューを通して調査した宮島らの報告によれば、1)女性の行動を階層別に把握することに対して肯定的か否定的か2)その理由は何か、説明せよ(4〜7行)
・アカデミック志向はアメリカにおいてどのような逆機能をもたらしたか。それを正すためのアメリカの政策はなにか。さらに、その文化的背景は何か説明せよ
・ラベリング論に基づくクラスルーム研究は再生産が焦点にしたような教育課程を…

であった。(注・最後の問題は忘れたのであしからず)他に、いくつかの質問から答えやすいものを選び5〜7行程度で解答する、というものもあった。

とりあえず試験対策はどこに何が書いてあるのか付箋を貼っておくのが一番だろう。それ以上は理解しようと思って出来るものではないと思う。試験中の自分のヒラメキに期待するのが上策である。

っていうかあれだけ書いて「可」なのは何故…。やはりこの人の評価方法はわからない。


【追記】

今になって(4年生になって)この人の配布資料を読み直したが、とてもおもしろい。今の頭のまま1年生に戻れたら…と思ってしまった。