法と市民(憲法を含む)

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Law, Constitution and Citizen 鈴木雄一 2単位 1年(2003年度)後期
出席 試験
全授業の半分くらい、授業内レポートにより行う 試験期間中に行う


【感想】

情報と社会の2人目の担当教授である鈴木雄一先生の講義である。相変わらず小難しそうな顔で「法律家ですから」と言っていた。
バイクや車が好き。大谷先生(アルゴリズム入門参照)含む数人でツーリングに行ったことがある。


東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了
学位論文の概要がウェブ上に出ている。


出席は講義についての感想や、ビデオを見た小レポートなど。基本的に授業の開始前に行う。
ここで一つおもしろい出来事がおこった。レポートを提出し、途中退室した生徒を摘発するために、もういちど最後に名前の確認をしたのである。それ以来かなり人数が減っていたのが印象的だった。
そのときのセリフ、「私は法律家ですからフェアにいきたいんです」というのが忘れられない。


授業内容は講義名の通り、憲法や法律を扱う。

だが、ただ扱うだけではなく、時事問題をふんだんに盛り込んだ内容であったので非常にとっつきやすい内容であった。今の憲法9条解釈の問題点、参議院の選挙にからめた法律の紹介、法律が市民生活にどのようにからんでいるかetc...

私の中では非常におもしろい授業であった。最後に近い授業で扱った

A子はB男と結婚を前提に2年間にわたり同棲していたが、
ある日突然B男から別れ話を持ち出され、二人の仲は破局を迎えた。
A子はB男に対して慰謝料の請求が出来るか?

というスライドがあったのだが、そこでの鈴木先生の冷静なコメントが特におもしろかった。

法律、というものを身近にさせてくれる授業であった。2年の情報と法に是非期待したい。


【試験】

試験期間中に行う。
試験内容は

・以下の語句を説明しなさい
  公法、私法、成文法、慣習法
小選挙区制と中選挙区制について、それぞれの特徴を挙げながら説明しなさい
・議院内閣制について説明しなさい
憲法改正手続きについて説明しなさい
・日本人の法意識について、隣人訴訟の事例を踏まえながら説明しなさい
憲法9条の解釈において、通説と政府見解を説明しなさい

であった。ノートをしっかり取り、先生の話を聞いていればディティールはともかく、おおまかな説明は出来る問題ばかりであった。試験勉強も楽しみながらできたし「優」ももらえたので大満足の講義であった。


【追記】

情報と法の授業で言っていたことだが、なんと「不可」の割合が63%であったそうだ。ナメてかかるとこの授業は間違いなく落とすことになるらしい。単位のためだけを考えるのであれば他授業を受けた方がよいであろう。

テスト対策については情報と法を参照して欲しい。


【追記2】

今年度は履修者がまた31Aで満員になったらしい。
理由として
・昨年度(2003年度)に「不可」になった教職履修者が流れ込んだ(教職必修科目である)
・それ以外にも昨年度「不可」になった人がリベンジで履修した
・当然今年度の教職履修者が履修した
・他に選択肢のない(裏授業のない)1年生が履修した
ことが考えられる。


【追記3】

2004年度をもって鈴木教授は武蔵工を辞め、東京理科大学情報メディアセンターに移ることになった。よって、この感想は2005年度以降は参考にならないのでそのつもりで。

2005年度からは倉沢康一郎先生(現代の財産法担当)が再度授業をもたれることになった。その時の試験問題は

以下のうち1つを選択し、回答せよ
1.近代国家の法の成り立ちについて
2.ビニー(かビュー?)による歴史法説が現代の法学に与えた影響について(こんなだった気が・・違っていたらごめんなさい)
3.日本国憲法における権力分立制度について

だったそうだ。