環境情報学〜君達のキャリアプランのために〜

英文科目名 担当 単位数 履修年度
Introduction to Environmental
and Information Studies
高田達雄
沼田潤
宿谷昌則
櫻井武
2単位 1年(2003年度)前期
出席 試験
高田達雄:行わない
沼田潤:授業後の小テストによる
宿谷昌則:行わない
櫻井武:行わない
行わない


【感想】

4人の教授のオムニバス形式。それぞれの専門分野から「環境情報学とは何か?」ということに対して答えを提示する。


高田達雄

学部長である。(注:2005年度まで)「電磁波は神様だ」と公言してはばからない人。

授業は
I hear and soon I forget. (教室で聞いたことはすぐに忘れる)
I see and I remember. (見たことは覚えている)
I do and then I understand. (自分で体験したことは、理解でき説明できる)
以上3つの言葉を常に留意して展開しているようにに思える。

最後の言葉を実際に行うためか、教壇に生徒を連れて行って実際に体験させたり、教室をまわりながら生徒に反応させるなど工夫をこらしていた。その反応が過剰になりすぎるせいか多少教室のざわめきが大きいが、それを除けばかなりおもしろい授業であった。

内容は、はじめは環境情報学部設立の歴史など。2回目以降に「電磁波」という観点から環境情報学を説明されていた。

課題は2回。
1回目が

衛星の軌道計算を行うことと、電磁波モデルを作成すること。

2回目が

今までの授業の中で先生が強調した点、自分の中で印象に残った点の二つを挙げ、それをA3ケント紙に美しく、分かりやすく書くこと

であった。

1回目はともかく、2回目は絵心のない自分にとってはかなりツライ課題であった。結局文字ばかりで美しくもなんとも無いモノが出来上がった。それでもB+つけてくれたのでまぁよかったというところである。

ちなみにこれは特に女の子が素晴らしい作品を作り上げる。私には逆立ちしてもこのような作品は仕上げることが出来ないと思った。


沼田潤

渋い声をしたダンディーな先生。以前ソニーの子会社にいたらしい。詳細は経営計画の箇所で。

企業マネジメントを軸に、環境情報という学問について講義してくれた。

授業終了後、小テストを行った。基本的には授業内容に沿った問題であった。
受験国語の穴埋め、とでもいうのであろうか…。授業さえ聞いていれば難しい問題ではないので楽であった。


宿谷昌則

自分のイメージする大学教授の風貌を見事に体現してくれている教授。建築を軸に環境情報について講義を展開してくれた。

エクセルギーエントロピーの話は自分にとって新しい考え方なので非常におもしろかった。

出席は一切取らない。提出物はA2のケント紙に今までの講義内容を踏まえて、印象に残ったこととそれについての考察を述べる、というものであった。

私語について非常に厳しい先生である。しかしそもそも大学生になって私語を注意されるのはいかがなものかと。静かに寝ているかマンガでも読んでいて欲しいものである。

それと、ノートを取るということを重要視する先生である。手書きでノートをとる人にとっては授業後、手が疲れること間違いなしである。

どうでもいいがかなり課題評価が厳しかった。


櫻井武

国際コミュニケーション論を専門としている先生である。髪型が特徴的である。詳細は公式ページのプロフィール箇所で。

出席は一切取らない。しかし、15分を超えた途中入室は一切認めない。もし入ろうとしてもとめられ、追い出される。
一方、途中退室も生理現象を除いては一切認めない。もし途中退室をすると学科全体責任として全員から−1点する。この状況で抜けた人は結局いない。

授業内容は自分の専門を軸に環境情報学を論じてくれた。二回目のコメを例にとって、ローカルな問題がグローバルに発展する過程を講義してくれたのは、自分にとって新しい体験であった。(パワーポイントの背景が濃い青なので文字が見にくかったけれども)

テストは

配布された解答用紙に書かれた2枚の図を授業内容を踏まえさらに櫻井の定義する「環境情報学」に関連させながら説明・論じよ

という問題であった。(うろ覚え)
なお、ボールペンを用いて解答する。持っていない人は周りの人に借りるなどして忙しそうだった。こういうことはあらかじめインフォメーションすべきである。


高田達雄(最終講)

最後の講義内にもう一度高田先生からの講義があった。この大学で何を学ぶかなどこまごまとした話であった。

彼はこの大学と学生を育て上げた(現在進行形で)自負があるのだろうか、本当に熱心に武蔵工業大学環境情報学部について語ってくれた。

是非とも彼や元学部長の小沼先生たちが作り上げたこの大学をとことん利用してやろうとった講義であった。

それにしてもこの大学は選択肢が広い…。きちんと見据えないと何を学んだのか分からなくなる可能性があると思う。


【試験】

行なわない。
評価は各先生がつけ、平均化する。当然であるが高田先生の配分が少々多い。