食糧問題と環境
英文科目名 | 担当 | 単位数 | 履修年度 |
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Food and Environment | 大塚善樹 | 2単位 | 4年(2006年度)後期 |
出席 | 試験 |
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毎回の出席カードによる | 試験期間中に行う |
【感想】
担当は環境社会学でお世話になった大塚先生。詳細はそちらで。
講義内容は環境社会学の内容を踏まえた上で、特に食料と環境の関係を明示しながら、解決方法へアプローチしていく講義であった。
配布資料はあらかじめコースナビでアップされるし、印刷もできるので講義も受けやすい。大塚先生の説明も、とても丁寧なので理解も容易である。
4年後期に受講した中ではかなりおもしろい部類に入った。
【試験】
実際の試験問題は
(ここ30年のフードシステムのGDP推移の表が提示されている)
・ここ30年でGDPが増えた1位と2位、それぞれの理由について書きなさい
・他の産業に比べて増えてない理由を書きなさい(4種類のコーヒー豆の価格について書かれている)
・なぜフェアトレード品は持続可能につながるのか
・なぜフェアトレード品は高いのか
・なぜフェアトレード品は市場で…外部性…(5つの線グラフが書かれている)
・どの線が人口、収穫量、単位収穫量、消費量、穀物収穫面積か?
・地域レベル、地球レベルそれぞれの食糧問題の原因(日本人の穀物消費量、食肉、鶏肉、卵などの平均消費量が書かれていて)
それぞれ穀物に換算すると○キログラム必要、ともかかれている。
・全ての国が日本と同じ比率で生活すると、穀物は現在の何倍必要か。
小数点第二位まで求めよ。・水田が畑作より温暖化物質Xを多く排出する理由と、Xの名称(メタンと答えさせたい?)
・肥料に使われる温暖化原因物質の名前(アンモニアと答えさせたい?)
であった。
なお、一度だけレポートが課された。
設問は
「食料問題と環境」レポート課題 なぜ自給率が下がったのか? (提出期限:11月8日)
問題:日本の食料自給率は供給熱量ベース(供給される全食料のカロリー換算)で約40%です(図1:赤い点).なぜこのように低くなったのかと言えば,それは輸入が増えたからです.では,なぜある時期に特定の食料の輸入が増えたのでしょうか? 下記の記述や図(およびそのエクセル・ファイル)を参考にその理由を考察し,A4版1枚以上のレポートにまとめなさい.提出先はCourse Navigへ.尚,解答を翌9日に行うので,遅れたレポートは受け付けない.自給率の低下は,図1の赤線や青線に示すように,1960年〜1973年頃および1986年〜1997年頃の二段階で起きており,それぞれ異なった理由が考えられます.それはどのような理由でしょうか?
・この段階的なパターンは,穀物や飼料の場合には,必ずしも見られないようです(図1).
・そのときに,海外からの食料の輸入は図2のように変化していました.
・同様に,食料供給(=消費と考えても同じです)のパターンは図3のように変化していました.図1 日本の食料自給率の推移
であった。きっちり資料や参考資料を読んでいくと、そこまで難しい問題ではなかった。